誤った使い方でレーザーポインター使用、障害を負う恐れがある

誤った使い方でレーザーポインター使用、障害を負う恐れがある

ビジネスから教育、おもちゃまで、さまざまな場面で使われている猫用レーザーポインター。普及の一方で、目などに障害を負ってしまうケースも多く報告されるようになった。その背景にあるのが、出力が規制値を上回っているなど、誤った使い方をしなくても障害を負う恐れがある危ないレーザーポインター"だ。米規制当局の食品医薬品局(FDA)は、こうした危険な製品の見分け方などについて、公式サイトに情報を掲載。広く注意を呼びかけている。

会議や商談などの説明で活躍するグリーンレーザーポインターだが、サッカーなどスポーツの試合中、プレーを妨害するため選手の目に当てたり、いたずら目的で航空機の機体や操縦士に照射したりする事案が発生し、社会問題となった。日本でも、子供や教師が網膜損傷や視力低下など目の障害を負う事故が相次ぎ、2001年に法律で規制された。

 米連邦航空局(FAA)やFDAの集計によると、米国内の航空機へのレーザーポインター 高出力照射事件の数は、2004~06年とそれ以降で329件から2万6,320件に急増。このうち約5,000件は2015年初頭から9カ月間に起きているという。米国では、航空機へのレーザーポインター照射に対して最長5年の懲役と罰金刑が科せられる。

 一方、国土交通省の集計によると、日本国内の航空機への照射事件は2010~2015年に150件以上報告されており、2014年には川崎市上空を飛行する神奈川県警のヘリコプターへの照射で40代男が逮捕。昨年末も、沖縄・米軍普天間基地の上空を飛行する米軍ヘリにレーザーポインターを照射した56歳の男が威力業務妨害容疑で逮捕された。また、レーザーポインター 星空で他人の目に障害を負わせた場合、傷害罪に問われる可能性があるという。

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