旅客機などへのレーザーポインター カラス光の照射について

航空機にレーザー、進まぬ対策…国「支障ない」

国内の空港に着陸しようとした航空機に地上からレーザーポインター 星空光が照射される事件が相次いでいることが明らかになった。国土交通省によると、全国の被害は5年前から少なくとも150件。国交省は「航空安全に支障が出る事態ではない」と静観の構えだが、元パイロットらは「着陸間際は特に繊細な操縦が必要」と、早急な対策の実施を求めている。

国交省などによると、確認された150件の照射の多くは、空港の敷地外からとみられている。

空港内では、不法侵入などに備えて警備員らが24時間態勢で巡回している一方、敷地の外は警備の対象外で、国交省も「レーザーポインター 200mw レッド光を軽視はしてはいないが、安全に支障が出る行為とは捉えていなかった」とする。

航空法で航空会社に国への報告が義務付けられているのは、航行の安全に障害があった場合のみ。国交省も「未報告のケースも多数あるとみられる」とするなど、実態がつかめていないのが現状だ。

旅客機などへのレーザーポインター光の照射について、捜査に乗り出したことが明らかになったのは大阪府警だけだが、関与した人物の特定作業には困難が予想される。

国交省によると、各社の旅客機の操縦席には、前方の様子を映す、車のドライブレコーダーのようなカメラはなく、着陸後に何らかの記録から照射位置を割り出すことはできない。

また、パイロットから航空会社への報告は着陸後が大半で、国交省や警察への報告となると、さらに時間がかかることが予想される。

レーザーポインター 2w